ファナティック(東京・渋谷、野田大介代表)は、商品を手軽にインスタのストーリー風に紹介できるサービス「ザッピング」をスタートする。
ネット通販サイトのトップページに、手軽に多種多彩な情報の分岐を用意できる。「集客力を高めるため、ネット通販モールや通販サイトは、扱う商品やブランドがどんどん増えている。膨大な商品を整理し、かつユーザーに使いやすくするためにサイトの構造やレイアウトが均一化してしまう。欲しいものが決まっていれば自分で検索して使うのは便利だけど、なんとなく見たいもの、欲しいものを探すのは苦手だった。テレビのチャンネルや雑誌をパラパラとめくるような“ザッピング”のようにユーザーが多彩な分岐ができて、かつ運営者側にも負担の少ないツールを目指した」という。
「ザッピング」の使い方は、インスタグラムのストーリーに似ており、動画内にキャプションやリンク、SNSのアカウントを埋め込むことが出来、「ザッピング」で制作した動画をそのままインスタのストーリーに使うことも可能だ。
「ザッピング」の費用は初期費用が30万円、使用料が月5万円〜。使用料は視聴された時間に応じて段階的に上がっていく。「費用感を考えると使用料が対売上高で5%、つまり月商1000万円くらいのサイトがターゲット。扱う商品や情報の多いネット通販モールや大手企業のネット通販サイト、不動産情報サイトが導入、あるいは導入を検討中」という。アパレル関連ではすでにアダストリアの自社ECサイト「ドットエスティ」が導入している。
「インスタのストーリーはEC業務に精通した担当者から現場の販売員まで、誰もが手軽に使っているツール。誰もが気軽に使えて、使用料もできるだけ低く設定することで、導入のハードルを下げた」という。
ファナティックはネット通販やITツールの開発スタートアップで、雑誌「オーリー(OLLIE)」の編集やECサイト運営のコンサルタントなどを経て野田代表が2016年8月に創業した。現在主力サービスのLINEのチャットボット「ワズアップ(WAZZUP!)」は約50社が導入している。