ルルレモン・アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA以下、ルルレモン)の2021年1月通期決算は、売上高が前期比10.6%増の44億187万ドル(約4842億円)、営業利益は同7.7%減の8億1998万ドル(約901億円)、純利益は同8.7%減の5億8891万ドル(約647億円)だった。
地域別の売上高では、北米が同8%増、海外が同31%増だった。ルルレモンが20年6月に5億ドル(約550億円)で買収したホームフィットネスのスタートアップ企業ミラー(MIRROR)は、1億7000万ドル(約187億円)の売り上げとなり、予想の1億5000万ドル(約165億円)をやや上回る結果となった。
四半期ベースでは、20年11月~21年1月(第4四半期)の売上高は前年同期比23.7%増の17億2955万ドル(約1902億円)、営業利益は同9.9%増の4億5790万ドル(約503億円)、純利益は同10.6%増の3億2983万ドル(約362億円)だった。地域別では、北米の売上高が同21%増、海外が同47%増だった。
カルバン・マクドナルド(Calvin McDonald)=ルルレモン最高経営責任者(CEO)は、「前例のない危機的な状況の中、引き続き業績を伸ばすことができ、非常に誇らしく思っている。日常的に運動をしてアクティブに過ごしたいという風潮は以前からあったが、パンデミックによってそれが高まったことが追い風となった。事態の収束後も、こうした傾向は続くだろう。当社はまだ成長の初期段階にあり、画期的なアイデアなどによって今後さらに多くの事業機会があると確信している」と語った。
コロナ禍の影響によりさまざまな外出規制措置が取られていたため、ECの売り上げが大幅に増加した企業も多いが、ルルレモンも例外ではない。20年の売上高を販売チャネル別に見ると、D2Cが前期比101%増とおよそ2倍の売り上げとなったのに対して、直営店は同34%減だった。四半期ベースで見ても、第4四半期はD2Cが前年同期比94%増となっており、売り上げ全体の52%を占めている。一方、直営店の売り上げは既存店ベースで同28%減だった。しかし、同社は新規出店を積極的に行っていく予定で、21年には40~50店をオープンする。そのうち15~20店は中国本土に出店するという。
マクドナルドCEOは、「主に店舗で買い物をするという顧客もおり、そうした顧客とのつながりを再び深めたいと考えている。中国市場はもちろん、全ての海外市場についてワクワクしている」と述べた。