通販大手フェリシモの2021年2月期連結業績は、売上高が前期比16.3%増の332億円だった。同社の増収は9年ぶり。巣ごもり需要によって機能性のある下着や日常着、手芸キットなどが活発に動いた。販管費は増加したものの大幅増収で吸収したため、営業利益は同約5倍の15億円になった。
昨年春の緊急事態宣言の前後で新規の会員が目に見えて増えた。品目別売上高は7割弱を占める服飾・服飾雑貨が同10.5%増、約3割の生活関連が同28.4%増だった。下着「フラフィール(FLUFEEL)」の姿勢を美しく保つ“ヨガ気分ブラ”、婦人服「リブ・イン・コンフォート(LIVE IN COMFORT)」のリラックスしたシルエットの日常着、ハンドメイド雑貨「クチュリエ(COUTURIER)」の刺しゅうの手作りキットなどがよく売れた。
22年2月期は巣ごもり特需の沈静化を織り込んで、売上高321億円(前期比3.2%減)、営業利益3億7700万円(同74.9%減)を予想する。