ポーラはこのほど、「ポーラ幸せ研究所」を創設した。従業員やビジネスパートナーの幸福度の意識調査や、同社オリジナルの「幸せ」を構成する因子の特定、幸せ研究に基づくソリューション開発などを行い、企業理念に掲げる“美と健康を願う人々および社会の永続的幸福”を追求する。
同社は、昨年6月にサステナビリティ方針を策定し、2029年までのSDGsの目標数値を設定した。それらを実現するために幸福学の専門家である前野隆司=慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授と、同SDM研究所の前野マドカ氏の協力を得て、ポーラ幸せ研究所を設けた。前野教授は「幸せの研究をする中で、幸せな人は利他的で誠実、挑戦心や外交的な人であることが知られている。外見の美しさと内面の美しさは相互作用すると考えている。ポーラともに、これまでにない内外面の美しさと幸せの関係について研究し、よりよい世界を築くための基盤を担っていくことが楽しみ」とコメントした。
今後は、調査研究を生かし、一般向けワークショップやセミナーの企画運営、プロダクトやサービスパッケージの設計、接客コミュニケーションの改革などを行い、「従業員やビジネスパートナーとその家族、お客さま、ステークホルダー、地域・社会における美しく幸せな生き方、 ウェルビーイング実現に向けた仕組み作りと社内外への啓発を推進する」(及川美紀ポーラ社長)。