サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)は、ポール・アンドリュー(Paul Andrew)クリエイティブ・ディレクターの退任を発表した。退任時期は5月で、当面の間は社内のデザインチームがコレクションを監修する。
アンドリュー=クリエイティブ・ディレクターは、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「ナルシソ ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」などでシューズデザイナーを務め、「ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)」で約10年間キャリアを積んだ人物。その後、13年に自身のシューズブランドを立ち上げ、16年には「サルヴァトーレ フェラガモ」のウィメンズ・シューズ・デザイン・ディレクターに就任、19年から同ブランドのクリエイティブ・ディレクターとして全カテゴリーのディレクションを行ってきた。
フェラガモ社によると、アンドリュー=クリエイティブ・ディレクターの退任理由は「新しい機会を追求するため」だという。アンドリュー=クリエイティブ・ディレクターも、デザイナーのチャールズ・イームズ(Charles Eames)の「最も重要なことは自分がしていることを愛することで、二番目に大切なことは、自分の考えがどこに導こうとも恐れないことだ」という発言を引用して自身のインスタグラムアカウントで退任を発表した。
フェラガモ社は長年会長を務めてきたフェルッチオ・フェラガモ(Ferruccio Ferragamo)氏が会長職を弟のレオナルド・フェラガモ(Leonard Ferragamo)氏に引き継ぐなど、経営レベルでも変化が起きている。
YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中