ファッションとビューティ、オフラインとオンラインを結びつける「WWDJAPAN」がスタートするビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のビューティニュースを起点に識者が業界の展望を語る。識者は、美容媒体の編集長やコンサルタント、エコノミスト、そしてサロンスタイリスト。ビューティ業界の半歩先は、ファッション業界の“道しるべ”にもなるだろう。今週はヘアサロンのプライベートブランド展開と新人研修について。(この記事はWWDジャパン2021年4月12日号からの抜粋です)
今週の識者
弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター
コーセー ミルボン コスメティクスの「インプレア(IMPREA)」は、ヘアサロンという唯一のブルーオーシャンで化粧品を販売するという、これまで多くのブランドが取り組みながらも大きな成功に結び付けることが難しかった領域に乗り込んだ。導入前にはじっくりと開発に時間をかけ、ミルボンの契約サロンの中で、ローンチ時にはカウンセリングスキルに長けたサロンを選んで先行的に導入し、コーセーで長くカウンセリングブランドを手掛けてきた社員が現場に足を運んで「どんな製品だったらサロンですすめやすいか」「サロンで化粧品を販売する際にどんな方法だったらヘアと併せてすすめやすいか」を徹底的にヒアリングしたという。そこから導き出されたのが「印象プロデュース」というコンセプト。一人一人の「なりたいイメージ」をかなえるヘアスタイルやカラーリングに加え、肌やメイクまでを含めた「印象」に作り上げることを新たな価値とし、そのためのカウンセリングを組み立てた。
この3月に加わったアイブロウアイテムに合わせて導入した「ヘア&メイクアップ シュミレーター」は、コーセーをはじめ多数の化粧品ブランドで導入されている「ユーカムメイク」のシステムを採用した、ヘアカラーと眉のイメージをシミュレーションできるソフト。アイブロウマスカラはモスグリーン、ネイビー、ボルドーなどこれまでにない8色をそろえ、ミルボンのヘアカラーシリーズ「オルディーブ」の新色にも対応する。
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