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三陽商会5期連続の最終赤字 21年2月期で損失49億円

 三陽商会の2021年2月期連結業績は売上高が379億円(20年2月期は688億円)、営業損益が89億円の赤字(同28億円の赤字)、純損益が49億円の赤字(同26億円の赤字)だった。20年2月期は決算期変更により14カ月決算のため、カッコ内は参考値。16年の“バーバリー・ショック”から5期連続の最終赤字となった。

 新型コロナウイルスの影響による主力の百貨店ブランドの不振が響いた。特に緊急事態宣言が発出され、店舗休業に追い込まれた上期(3〜8月)は売上高が激減。余波の影響を受けた下期(9〜2月)も、在庫消化を目的としたセールの長期化が、利益率を悪化させた。固定資産売却益などによる特別利益84億円を得たものの、休業による損失、店舗撤退などの構造改革費用、加えて希望退職者募集に伴う特別退職金の支給もあり、特別損失49億円を計上。20年10月に発表した通期予想(純損失35億円)よりも、最終赤字は大きくなった。

 22年2月期連結業績は、売上高が前期比15.9%増の440億円、営業利益1億円、純損益トントンを予想する。

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