「ヴェトモン(VETEMENTS)」は15日、モスクワのコンセプトストア「KM20(ケーエムトウェンティ)」内のカフェでベジタリアンバーガーを発売した。バーガーはフライドポテトとレモネードのセットで、包み紙には「ヴェトモン」ロゴを使用。2000食限定で販売する。
「KM20」は2009年にオルガ・カープット(Olga Karput)創業者が設立。「ヴェトモン」とは2014年のブランドデビュー以来、セレクトショップ内で商品を多く扱ってきたつながりを持つ。またカフェメニューのハンバーガーは消費者からも厚い人気を集めるが、グラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)=ヴェトモン最高経営責任者(CEO)のお気に入り。今回、新たにポルトベッロマッシュルームやチーズを加えて、インスタグラム映えもする“ファッション ミール”に仕上げた。トレンドセッターとしても注目を集めるカープット創業者は、「ヴェトモン」2021-22年秋冬コレクションを着て同バーガーの広告キャンペーンに登場している。
「ヴェトモン」は、2020年春夏コレクションをパリのシャンゼリゼ通りにあるマクドナルドの店内でショーを開催した。今回なぜファッションからファストフードに進出を決めたのか尋ねられたグラムは、「いいと思ったから。わたしたちはいつも何か新しいことができないか考えているし、そのためにはとにかく始めてみないと。今年はもっと胸が躍る仕掛けを各国で展開する予定だ。食べ物に限らずね」と語った。