「アシックス(ASICS)」は、リサイクル糸(再生ポリエステル)を使用したシューズシリーズ“アースデー パック(EARTH DAY PACK)”を発売した。ランニングシューズ6型、タウンユースシューズ3型、テニスシューズ2型の全11型で、価格は1万1000~1万8700円(税込、以下同)。アシックス直営店と公式オンラインストア、全国のスポーツ用品店などで扱う。
リサイクル糸は、不要な衣類や工場で出た繊維ゴミから作られた糸で、主にアッパーに使用した。シリーズ全体でTシャツ2万5000枚に相当する、約5トンを使っている。中敷には、あらかじめ原料自体を着色する手法“ソリューションダイ”を採用。生地製造後に着色する従来の方法と比べ、水使用量とCO2排出量を大幅に削減できるという。いずれのシューズもベージュとクリームをベースにしたシンプルなデザインで、中敷にサステナビリティを表現した“ひまわりアイコン”が付く。
ランニングシューズは、靴底のカーブがスムーズな足運びをサポートする“グライドライド2(GLIDERIDE 2)”(1万8700円)や、初心者向けに安定性を重視した“ジーティ1000 10(GT-1000 10)”(1万1550円)などを用意。タウンユースモデルは、1990年に誕生した“ゲルライト3(GEL-LYTE III)”をベースに、シュータンを縦に分割した独自構造が特徴の“ゲルライト スリー オージー(GEL-KYTE III OG)”(1万4300円)や、バレーボールシューズに着想したアッパーとミニマルなアシックスストライプがアイコンの“スカイコート(SKYCOURT)”(1万1000円)などをそろえる。テニスシューズは、ソールの外側に壁状の樹脂パーツを施し、左右への素早い切り返しや力強いフットワークを支える“ゲルレゾリューション8 エルイー(GEL-RESOLUTION 8 L.E.)”(1万7050円)などがラインアップする。
廣田康人代表取締役社長COOは、「スポーツを通して健康で幸せな生活を実現するには、健やかな地球環境と社会環境が必要だ。現在、世界の繊維廃棄物のうち新しい服に生まれ変わるのはわずか1%で、アパレルの70%以上が埋め立てや焼却によって処分されると言われている。(同シリーズをはじめ)今後も全ての製品カテゴリーで製造プロセスなどを変革し続け、循環型経済の構築を推進していく」とコメントしている。