ビジネス

北斎の服をまとう? しりあがり寿とヤギが“クスッと笑える”コラボ

 東京都墨田区のすみだ北斎美術館で4月20日にスタートした「しりあがりサン北斎サン-クスッと笑えるSHOW TIME」展の企画の1つ「北斎をまとう」で、繊維商社のヤギが製作したアパレルが展示されている。

 同展は、マンガ家でアーティストのしりあがり寿が2018年に同館の展覧会で発表した浮世絵師の葛飾北斎のパロディ作品に新作を加え、約160点で構成されたもの。

 3階ホワイエの「北斎をまとう」では、しりあがり寿が北斎作品をアレンジしたアパレル作品が並んでいる。コロナ禍を象徴する巣ごもり、飛沫、つながりなどをテーマとし、「布帛ブラウス 富嶽三十六景を遊ぶ」「浪裏&瀧廻りポンチョ」「飛沫どころか瀧マスク」など江戸と令和の要素をミックスしたユニークな作品だ。同展を協賛したヤギが手掛ける抗ウイルス素材「ビブテックス(VIBTEX)」や、抗菌、防臭、接触冷感など8つの機能性を持つマスク「エイトワール(EITORE)」が使用されており、グループ会社ファッションメタデータバンク(FMB)による3DCGを使用したホログラムの作品もある。

 ヤギの担当者は「アートとのコラボレーションは初めて。製品や素材を通して、当社ができることはまだたくさんあるということが認識できた。今後も、さまざまなことに挑戦しながら、ビジネスの可能性を広げていきたい」と話した。

 しりあがり寿は、1958年静岡市生まれ。2011年、東日本大震災や原発をテーマとした「あの日からのマンガ」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。14年、紫綬褒章を受章した。

 同展は6月27日まで。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。