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リモートワークは永遠ならず? エディターズレター(2021年4月22日配信分)

※この記事は2021年04月22日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

リモートワークは永遠ならず?

 ネットフリックスといえば、“NO RULES”がルールな会社。高報酬でとにかく逸材を集め、「自由と責任」のある“ドリームチーム”作りを掲げていますが、そのネットフリックスがリモートワークに否定的とは、正直意外でした。

> ネットフリックス、9月からオフィス出勤を推奨

 ネットフリックスで働くような人たちですから、デジタルも華麗に使いこなし、リモートになって自由度が増して、クリエイティブ度アップ!みたいなことを想像してしまいましたが、リード・ヘイスティングス創業者兼共同CEO曰く、「プラス要素は1つもない」。一通りのワクチン接種が終わるであろう9月から、再び皆でオフィス勤務だそうです。

 できる職種は限られていますが、2020年はリモートワークが一気に浸透した年でした。新型コロナによる影響なので、いきなりの混乱もありましたが、実際にやってみると通勤に時間と労力を取られず、集中できる時間も持てて、結構快適。リモートワークで効率化を図り、いかに生産性を上げるか、どうコミュニケーションを取るかというような話には私自身も興味津々です。ツイッターは永久在宅勤務を認めましたし、取材なども含めてバーチャルで行えることも増える一方です。

 それでもネットフリックスはアンチ・リモートワーク。ヘイスティングスCEOはなぜそこまで否定的なのか?と、元ネタである「ウォール・ストリート・ジャーナル」のインタビューを辿ると、アイデアの議論が難しいと感じている模様。やはりそこですね。

 ネットフリックスはカルチャーを重んじる企業ですが、CEOは直接のコミュニケーションでしか得られないものを痛感しているようです。さまざまなトライをしたはずです。その上で直接に勝るものナシという結論なのでしょう。

 ワクチンの接種が進んでも、もうコロナ禍以前の生活には戻れないような気がします。リモートワークで得たものもありますが、取り戻すべきものをきちんと考えるタイミングも来ているなと思います。

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