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演者同様、ライブコマースで大変なのは? エディターズレター(2021年4月23日配信分)

※この記事は2021年04月23日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

演者同様、ライブコマースで大変なのは?

 先日WWDJAPANが主催したトレンド&ビジネスセミナーの「NEXT VISION」で、私はライブコマースのパートを担当させていただきました。ファッション代表でベイクルーズ、ビューティ代表でヤーマンをお招きしたセミナーは、学びの連続。「聞きたい!」「もっと知りたい!」ことは、ファシリテーターの特権としてガンガン質問させていただきましたが(笑)、時間の都合上1つだけ、ベイクルーズの「ライブコマースは週2回」という箇所は、気になりながらも質問できず終了してしまいました。

 すると本番終了後、お相手を務めてくれたヤーマンは「とにかく、毎日挑戦する」をKPIに掲げライブコマースをスタートしただけあって、ベイクルーズに単刀直入「どうして、週に2回なんですか?」と聞いてくれました。やればやるほど、実績と売上に繋がりそうですからね。質問に対してベイクルーズのご担当者、演者である販売員を配信環境の整備や効果検証などの側面から支援するデジタルマーケティング担当の橋本さんは、「僕らが結構、大変なんですよ(苦笑)」と教えてくれました。リアルであります。

 考えれば、弊社にもデジタルマーケティング部があって、うち1人は動画の専門家になりつつありますが、彼もとっても大変そうです。なにせ我々は、彼がいないと動画は作れないし、LIVE配信もできません(笑)。私の代わりはどうにもなりますが、彼の代わりは現在不在。パートナーに任命した編集部員も一人でオペレーションできるようにならないと、デジマの担当者は風邪もひけないのです(いや、流石に本当に風邪をひいたら、休んでもらいますよ、もちろん)。現在はあらゆるところに引っ張りだこだし、ライブ配信は夜遅い時間のスタートも多いので残業時間も長くなりがち。橋本さんの「大変なんですよ」は、頷ける話です。

 コンテンツって、どうしても演者や記者ら「0を1にする」人たちの苦労ばかりがフォーカスされがちですが、「1を10、100にして届ける」とか「1を10、100にするために分析する」人も同様に大事ですよね。その重要性に気付いたのはデジタルの編集長になって、コンテンツをCMSにセットしてくれたり、アップしたコンテンツをSNSで運用してくれたり、それを解析して我々にフィードバックをくれたりの場面に数多く触れるようになって痛感しました。加えて「0を1にする」私たちは、例えばファッションショーのように「0が1になる」つまり「何かが生まれる」というエキサイティングな瞬間に立ち会えるワケですが、「1を10、100にする」人はそんな瞬間に立ち会えないこともしばしば。同じゴールに向かい、同じオフィスで、隣同士で働いているのに、一方はエキサイティングな現場に立会い、もう一方は、その人たちが生み出すコンテンツが生まれてからが勝負(つまり、生まれるのを待ち続けるしかない)とは、どうしてなかなか理不尽なのかも?と思って以来、私は常々編集部よりもデジタルマーケティング部びいきです(苦笑)。

 なんてコトを考えながらセミナー会場から会社に戻る道すがら、すれ違った方から「セミナー、拝見していました。面白かったです。お疲れ様でした」との言葉をいただきました。そして翌日は、原宿のスターバックスで「YouTube、出てますよね?時々、参考にしています」とのお言葉をいただいたのです。

 これもまた、私は体感できるけれど、デジタルマーケティング部はなかなか直接体感できない「やりがい」ですよね。2つの言葉はとっても嬉しかったけれど、それと同時に「彼らにも、この言葉を伝えなくちゃ。共に分かち合うには、どうしたらいいんだろう?」と強く強く考えたのです。とりあえずSlackにアップし、さらにはこうやって文字に残してみましょう。

 無論、その分私は批判の矢面にも立つワケで、それも含めれば「イーブン」なのかもしれません。でも、まだまだ私の方が恵まれているような?いただく感謝の言葉は、自分ひとりのものではなく、ユーザーが存在さえ知らない人たちにも贈られるべき言葉という意識、もっともっと強く持ち続けたいと思います。

 そしてお知らせです。本日、私はおやすみをいただいております。というコトで、来週月曜配信のお手紙は、おやすみです。次回は、来週水曜日にお会いしましょう!

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