ファッション

躍進するU30 世界を旅して磨いたセンスで“芯の強さを引き出す服”を提案

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 4月5日発売の「WWDJAPAN」は、毎年恒例の“新入社員向け特集”だ。ファッション&ビューティ業界の新入社員にエールを送るため、今年は躍進するアンダー30に“時代を切り開くマイルール”を聞いた。その一人が20歳でブランドを立ち上げた滝口樹理ジュエミ(JUEMI)CEO兼デザイナーだ。(この記事はWWDジャパン2021年4月5日号からの抜粋に加筆しています)

 2014年にスタートした「ジュエミ(JUEMI)」は、滝口樹理CEO兼デザイナーが海外で見つけた雑貨や服をフリマアプリで販売したことがきっかけで始まり、今ではECの会員数45万で、EC経由での月商は3000万円に上る。当初は滝口自身の発信力でインスタ世代を中心に人気を集めたが、現在は20代後半から60代までの幅広い女性に支持を得ている。

 滝口のバックグラウンドはユニークだ。日本人の父と中国人の母の間に生まれ、9歳まで中国で育った。中国の学校は校則が厳しく、下着や歯ブラシまで指定があったという。自由に選べるものが少なかった反動で、日本に来てからは流行していた新宿のアルタに通い、ファッションを人一倍楽しんだ。中学校卒業後は美容室で声をかけられ、渋谷109で販売員を経験した。滝口は「ずっと販売員に憧れていたので、もう学校行かなくていいやって思ってやめちゃいました。それより好きなことをして暮らしたかった。全然レールにこだわらないタイプなので」と話す。

 19歳で世界中を旅して回る中、遊び感覚で始めたバイヤーの仕事に徐々に火が付いて20歳でブランドを立ち上げた。滝口は「最初は品番って何?下げ札って何?って感じでした。でもできごと全部が楽しかった」と振り返る。

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