ビューティ

味の素が自然由来の化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替品を開発

 味の素は、得意とするアミノ酸技術を生かし、生分解性の高い化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替品を開発した。スキンケアやメイクアップ製品に使用される合成樹脂由来のマイクロプラスチックビーズと同等の感触や機能を持つが、自然由来の原料のみで作られているため環境への負荷低減が期待できる。化粧品メーカーなどへ働きかけ2022年度上期から展開を始める。

 近年、化粧品業界では環境への悪影響が大きい高分子プラスチックの使用禁止や削減に向けた規制を各国が強化する。北米や欧州、アジアではマイクロプラスチックビーズを使用した洗い流せるパーソナルケア製品などに対する規制が強化され代替品に置き換わっている。日本においても日本化粧品工業連合会が会員企業に対し、洗い流しのスクラブ製品におけるマイクロプラスチックの自主規制を促す。

 しかし、スキンケアやメイクアップ化粧品に使用されるマイクロプラスチックビーズは、肌触りや使用感を維持した代替品の開発が技術的に難しいこともあり、日本を含む多くの主要国で使用の規制に至っていなかった。味の素はアミノ酸の知見を活かし、滑沢性の高い板状粉体としてフェイスパウダーを始めとした多くの化粧品に使われる「アミホープ®LL」を活用し、マイクロプラスチックビーズ代替品の開発に取り組んできた。今回、「アミホープ®LL」の機能を自然由来の球状粒子に付与することに成功した。

 開発した化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替品は、アミノ酸系洗浄剤で世界55カ国、5000社以上に素材提供するネットワークを活かし化粧品分野でも広めていく。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。