「ザラ(ZARA)」は5月13日、コスメライン「ザラ ビューティー(ZARA BEAUTY)」を発売する。高品質な成分やクリーンでクルエルティーフリー(動物実験を行わない)な製法、詰め替え可能なパッケージにこだわり、130色以上のカラーバリエーションをそろえる。肌色や性別、年齢、スタイルを問わず使える、個性を尊重したメイクアップコレクションだ。国内では新宿店と公式ECサイトで取り扱い、オンラインではバーチャルで試せるサービスを提供する。以前も限定でリップなどを発売していたが、フルラインアップのメイクコレクションは初めてだ。
コレクションは世界各都市のファッションウイークでランウエイのメイクアップを手掛けてきたメイクアップアーティストのダイアン・ケンダル(Diane Kendal)が監修した。デビュー製品にはマットなリップスティック14色、サテン仕上がりのリップスティック8色、色付きリップバーム5色、デミマットなリップスティック10色、リップオイル4色、リップグロス4色、6色入りのアイシャドウパレット5種、2色入りのアイシャドウパレット9種、リップやアイなどマルチに使えるピグメント4色、アイライナー1色、3色入りのチークパレット3種、ブロンザー9色、チーク9色、ハイライター2色、ネイル39色、ブラシ6種をそろえる。価格は税込1190〜3590円。ここまで多くのカラーを一堂にそろえるのは、あらゆるシーンのメイクアップを可能にするためだという。ダイアンは「『ザラ』は幅広い年齢やシーンのための洋服をそろえ、あらゆる人が着られるワードローブを提供する。そのインクルーシビティをメイクでも表現したく、メイク初心者であっても、誰もが簡単に使えるようなテクスチャー、パッケージ、形、色合いなどにこだわった」と説明する。
製品は一部を除き詰め替え可能で、白を貴重としたシンプルなパッケージを特徴とする。エヴァ・ロペス・ロペス(Eva Lopez-Lopez)「ザラ ビューティー」ディレクターは「クリーンな処方とパッケージに仕上げるのはわれわれの使命だった。クリーンであって包括的、さらに求めやすい価格にするのはとてもチャレンジングだった。物によっては開発時間が長くかかってしまったりして、マスカラは今まさに処方を完成させている」。今後はマスカラに加えファンデーションも発売するという。
ダイアンが作ったルックブックは、美しさと個性の多様な解釈を称え、スティーブン・マイゼル(Steven Meisel)やデビッド・シムズ(David Sims)、マリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)など、世界に名を連ねる写真家が撮り下ろした。なお、同コレクションは5月12日にヨーロッパ、アメリカ、韓国、オーストラリア、ニュージーランドで、13日に日本と中国で発売後、6月には中東でもデビューする。一部の店舗では専用の売り場を設ける予定だ。