先日、目にした「コロナ禍で生活の満足度を上げてくれたと思うモノ・コト」(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険調べ)のランキング上位15位に、美容アイテムとしては唯一「入浴剤」がランクインしていた。実際の口コミ評価が高い、ヒットアイテムは何か?今回は、「アットコスメ(@COSME)の2月の口コミランキングから「入浴剤」TOP5をお届けする。さらに「アットコスメ」に寄せられた口コミを、篠田慶子アットコスメ編集長が解説。ヒットの法則を紐解く(集計期間:2021年2月1日~28日)。
――2月、「入浴剤」に関連するキーワードで頻出したキーワードは?
篠田慶子アットコスメ編集長(以下、篠田編集長):2月に投稿された入浴剤カテゴリーへの口コミで、もっともよく話題にされたのは「香り」だった。口コミでは、入浴剤がどのような香りなのか、香りは強いのか弱いのか?などが語られ、生活者にとって入浴時に良い香りに包まれることの大切さが伝わった。
今年、特に特徴的に使われた表現が「血流」だ。コロナ禍で運動量が減っている人が多いようで、入浴による血行促進効果が求められている。また、「春」という言葉の出現も例年よりも増加している。外出機会が減り、肌で季節感を感じにくくなった今、「気分だけでも春を先取りしたい」、「訪れる春を感じて思わずワクワクしたい」気持ちが高まり、毎日のルーティーンの中に季節感を取り込もうとしている方が多い。
「コロナ禍で一層おうちでの温泉ごっこが好きになった」「コロナ禍でどれだけ助けられたか分からない」といった口コミに見られるように、2月はコロナ禍によって入浴の価値が改めて見直された月だったと感じている。
2021年2月「入浴剤」口コミランキング
1位「アユーラ(AYURA)」“メディテーションバスt”
2020年10月にリニューアル発売され「@cosmeベストコスメアワード2020 下半期入浴剤新人賞」を受賞。リニューアル前から何度もベスコス受賞を果たしているロングセラーアイテムで、アットコスメの入浴剤ランキングでは常に上位に入っている。「森林浴をしているような香りでリラックスできる」という口コミが多数見られる。自分へのご褒美や、知人への贈り物など、特別なシーンで使う人も多い。
2位「バース(BARTH)」“薬用 中性重炭酸入浴剤”
「@cosmeベストコスメアワード」で2019年・2020年と、2年連続でベスト入浴剤 第1位を受賞したアイテム。2019年にSNSで「ぐっすり眠れる」と話題になったことから人気が広まり、アットコスメのランキングでも常に上位に入っている。「入浴後も足先まで冷えにくい」「疲れた日に使いたい」といった声も。
3位「アユーラ」“ナイトリートバス”
吸着型ヒアルロン酸などの美容成分を配合し、お湯につかるだけで肌をしっとりと保湿する入浴剤。柑橘系の香りと、湯上がり後までつるすべ肌が続くと好評だ。「メディテーションバスt」と使い分けているという口コミも多く見られる。
4位「クナイプ(KNEIPP)」“クナイプ グーテナハトホップ&バレリアンの香り”
人気の「クナイプ」のバスソルトシリーズ。ドイツ語で「おやすみ」を意味する「グーテナハト」は、ヨーロッパで「眠りのハーブ」として知られるホップ&バレリアンの香り。スパイシーで独特なハーブの香りと深い青色のお湯に「癒やされる」「よく眠れる」との口コミが寄せられている。
5位「クナイプ」“クナイプ バスソルト スミレの香り”
2019年に発売されたスミレの香りが、数量限定で復刻。お花畑にいるような甘い香りが好評。さまざまな香りが揃う「クナイプ」の入浴剤は、他アイテムも常に上位にランクインしているのも特徴だ。
――入浴剤カテゴリー以外で好調だったのは?
篠田編集長:マスク生活が続くなか、スキンケアやあまり色のつかないタイプのベースメイク、アイメイクは引き続き上位にランクインした。特に注目したいのは3アイテム。『キャンメイク(CANMAKE)』“プランプリップケアスクラブ”(税込594円)は洗い流し不要、拭き取り不要の限定発売の角質ケアリップスクラブ。リップ下地や夜のリップケアにも使用できる。2021年1月31日の発売だが、すでに350件以上の口コミが投稿されている。『キャンメイク』“クリーミータッチライナー”(税込715円)は、1.5ミリの極細ジェルライナー。アイメイクへの意識の高さは継続中で、カラー展開の豊富さも支持されている。『コスメデコルテ(DECORTE)』“フェイスパウダー”(20g、税込5500円)は、『@cosmeベストコスメアワード2020』では総合第3位、ベストパウダー第1位にランクインした人気のフェイスパウダー。マスクメイクを落ちにくくするための仕上げのパウダーとして使っている、との口コミが多い。
『2月のヒットランキング「入浴剤」TOP5 ドラッグストア&バラエティショップ編』では、ドラッグストア「トモズ」やバラエティショップ「プラザ」の売り上げトップ5を掲載している。こちらも参考にしてほしい。