大阪モード学園は、アダストリアから提供されたサンプル品を学生がアップサイクルして、ウィファブリックが運営するサステナブルアウトレットモール「スマセル(SMASELL)」に出品する産学連携プロジェクトを始動した。
同プロジェクトは、衣料品の大量廃棄問題の解決法を考えることで、ファッション業界に必要なサステナビリティを学ぶことが目的。
アダストリアが手掛ける30以上のブランドからサンプル品の提供を受け、学生がリメイクした1点物の商品を7月にスマセルに出品する予定だ。
アダストリアの担当者は、「当社は、“ファッションロスのない世界”をCSR活動ビジョンの1つに掲げ、循環型ファッションの実現に向けたさまざまな取り組みを行っている。今回提供したサンプル品は商品の生産過程で発生する試作品で、本来ならばお客さまの手に渡ることはないが、教材として提供することで、資源の再利用化に加え、中長期的な視点で業界全体のサステナビリティの向上や課題解決に寄与できると考えている」とコメントした。また、ウィファブリックの担当者は「このプロジェクトを通して、アパレル業界のきらびやかな面だけでなく、商品が作られ、世の中に出ていくまでの過程でどんな課題が潜んでいるか、自分たちの手でどんな価値を生み出せるかを学んでほしい」と期待する。
サステナビリティは、ファッション業界における最重要課題。環境に優しい服作りの意識を学生時代から浸透させようという学校と企業の連携が緊密化している。