「ロールス・ロイス(ROLLS-ROYCE)」と「エルメス(HERMES)」のコラボにより、ZOZO創業者の前澤友作氏のためのオーダーメイド車“ファントム(PHANTOM)”が完成した。
安土桃山時代の織部焼をモチーフに、ボディーは緑とベージュが基調。内装は“エネアグリーン”と呼ばれる「エルメス」のレザーを使用し、プライベートジェット風に装飾した。今回は特別にドアのアームレストに「エルメス」の代表的なキャンバス素材“トワルアッシュ(TOILE H)を使用し、乗馬を着想にした刺しゅうを施した。他にもウォールナットを使ったパネルには、同ブランドのシルクスカーフのデザインを手掛けるフランスのイラストレーター、ピエール・ペロン(Pierre Peron)による手描きのアートワークを施した。
制作はパリの「エルメス」と「ロールス・ロイス」の英国本社から特注のスペシャリストチームが行なった。両者は2008年に、パリのフォー シーズンズ ホテル ジョルジュ V (Four Seasons Hotel George V)のために“ファントム”を作成。以来2度目のコラボレーションとなるが、プライベートの案件のために協業するのは初めてだ。
トルステン・ミュラー・オトボス(Torsten Muller-Otvos)=ロールス・ロイス・モーター・カーズ 最高経営責任者は、「最高峰の製品を手掛けることができた。3世紀に渡るわれわれの経験やヘリテージ、2つのブランドの特色を見事に表現している。ロールス・ロイス・モーター・カーズの歴史に残るコラボレーションが完成した。挑戦的なクリエイティブと高度な技術を要するコラボレーションに参加し、前澤氏の意外性あふれるビジョンを実現できて非常に光栄だ」と語った。