ビューティ

資生堂が「ドルチェ&ガッバーナ」ライセンス契約一部解消を発表

 資生堂は、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域本社でフレグランス事業を担うボーテプレステージインターナショナル(以下、BPI社)を通じ、「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE&GABBANA BEAUTY)」とのフランスを除く市場で、ライセンス契約を12月末で終了することを発表した。

 フランスにおける事業活動は同国の労働法に基づき、従業員代表との協議を経た上で決定する。BPI社は2022年1月1日から最低12カ月間、ドルチェ&ガッバーナ社商品のグローバルでの生産および販売を継続する予定。

 資生堂は2016年10月にイタリアのドルチェ&ガッバーナ社とフレグランス、メイクアップ、スキンケア商品の開発、生産および販売に関する独占グローバルライセンス契約を結び、日本では16年からフレグランス、19年からメイクアップコレクションを展開していた。国内で着実に店舗数を増やしていた一方、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う市場変化を踏まえ、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」の選択と集中による事業ポートフォリオの再構築を進める中で、今回のライセンス契約解消に至った。契約解消に伴う21年12月期業績への影響は、商標権の減損など特別損失として約350億円を見込む。

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