「アディダス(ADIDAS)」は、3Dプリンターで製作した“フォーディー ミッドソール(4D MIDSOLE)”を用いた新作ランニングシューズ“フォーディー フォワード(4DFWD)”を発表した。ボウタイ(蝶ネクタイ)型の格子を無数に結合した新型ミッドソールが、着地の衝撃を前方への推進力に変換し、スムーズな足運びをかなえる。一部の国でブラック×レッドのカラーを5月15日に発売し、日本では別のカラーを7月に販売する。
ボウタイ型の格子は、500万パターンの候補から選び抜いたもの。これまでの“4Dミッドソール”と比べて約3倍の推進力を持ち、着地の衝撃による減速も約15%抑えている。アッパーは、リサイクルポリエステルを一部に使用した“プライムニット プラス(PRIMEKNIT+)”を採用。アスリートの走行データに基づき、パーツごとに異なる密度で編み込まれたニットアッパーで、足を包み込むようなフィット感と優れた通気性を備える。
発売に先駆けて実施したメディア向けプレゼンテーションには、本国ドイツの開発者らが登壇した。サム・ハンディ(Sam Handy)「アディダス ランニング」デザイン部門ヴァイスプレジデントは、「“次のレベルへの進化”を掲げ、数百万もの格子構造をコーディングし、最適な形状を検証した。格子1つ1つが生み出すこれまでにない推進力と滑らかなランニング体験は、『アディダス』に所属するトップランナーからも好評だ。より多くのランナーに手にとってもらいたい」とコメント。ステファン・スコルテン(Stephan Scholten)=フットウエア・グローバルディレクターは、「スリーストライプスまで黒く統一したアッパーや明るい色を目立たせたソールなど、デザイン面でも“フォーディー フォワード”のコンセプトをうまく表現できた。(トップランナー向けの)“アディゼロ(ADIZERO)”とは異なり、ターゲットは制限していない。これからランニングを始める人から記録更新を目指す人、異なるランニング体験を求める人まで幅広いランナーに対応する」と話す。