美容室チェーン「タヤ(TAYA)」など全国に117店舗の美容室を運営する田谷は、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化したことを受け、構造改革プラン「T9」を発表した。その一環として2022年3月期中に5ブランドのサロン「タヤ」「タヤアンドコー(TAYA&CO.)」「シャンプー(SHANPOO)」「ミッシェルデルヴァン(MICHEL DERVYN)」「カペリプント N.Y.(Capelli Punto N.Y.)」の内、経営効率が悪化した33店舗を閉鎖する。すでに5月31日には「タヤ」の銀座コア店や青山店など13店舗の閉鎖が決定している。「T9」ではそのほか、新人事制度の導入やECサイトを含む“ネット関連事業”の本格稼働、組織再編などに取り組み、再成長を目指す。
田谷の21年3月期決算は、売上高が前期比22.4%減の67億円、営業損益が12億円の赤字(前期は3億円の赤字)、経常損益が12億円の赤字(同4億円の赤字)、純損益は10億円の赤字(同3億円の赤字)だった。今期の業績予想は、新型コロナの影響で適正かつ合理的な算定をすることが困難であるため、現段階では未定とした。