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“シブヤ女子”に聞く!コロナで変わったお金と時間の使い道

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 学校が終わればアルバイトをして、貯めたお金で洋服やコスメを買う。週末はおしゃれをして、友達と旅行へ出かける……。そんな若い女性たちの日常は新型コロナによって崩れ去り、そして1年余りが経った。今、彼女たちはどんなことに興味を持ち、何をして過ごしているのか。

 SHIBUYA109 lab.が18〜24歳の男女を対象に実施した調査アンケート「コロナ禍で増えた/減ったお金の使い道」によれば、「旅行・レジャー」や「美容院」、「ファッション・アクセサリー」「コスメ」への支出が減少する一方、貯金や読書、スキンケアなどにお金をかけるケースが増えているようだ。そんな若者たちの生活の実態を探るべく、20代前半の仲良し女子3人組に、最近のお金や時間の使い道を聞いた。

WWD:“シブヤ女子”の皆さん、お集まりいただきありがとうございます。

ナナ:最近は渋谷、本当に来なくなったんですよね…。

サラ:私も。三軒茶屋とか、基本、自転車で行ける範囲で生活してるかも。

WWD:(あれれ…)

アンナ:私は千葉に住んでいるんですが、大学もバイトもなくなったから、ずっと家にいてとにかく退屈なんです。新型コロナがはやる前は、古着が好きなので下北沢によくいました。でも休校になってヒマなのか、高校生がめっちゃ増えていづらくなっちゃって。

ナナ:原宿のキャットストリート辺りもそう。なんか私たちの居場所!って言える街がなくなった感じがするんだよね。

WWD:家の中で生活することは増えましたか?

サラ:最近は読書してます。メンタリストDAIGOさんが推薦している自己啓発系の本を買いました。あと、YouTubeの筋トレ講座も始めたし、脱毛器を買いました。お風呂上がりのパックも頑張ってます。

ナナ:そうだったんだ。最近皆何してるの?って思ってたんだよね。インスタを見る頻度が減ったからかも。出掛けることも少ないから私自身のインスタ投稿の回数も減って、周りも投稿してない。だから、皆が何やっているか分かんない。

アンナ:分かる。ただ、周囲からの目を気にするより、自分の内面を磨く方が大事だなとは気づいたよね。この前まで派手髪だったのに、気づけばみんな黒髪(笑)。

WWD:洋服も買わなくなりましたか?

アンナ:全然買ってないです。1カ月に5万円くらい使ってた私が、去年1年間は1着も買ってない…。

サラ:私も(洋服に)使う金額は減りました。前は「ザラ(ZARA)」が好きでよく買ってたし、今もECで見てはいるんだけど、買わないです。ただ、ちょっと高くても、長く使えそうな物を選ぶようになったかな。

ナナ:てか、その靴イケてるね!

サラ:このウエスタンブーツは最近のベストバイだなあ。ダッドスニーカーはもう古い感じがするけど、膝下ブーツ+ごつめのソールが他にはない感じがハマった。

WWD:最近のファッションの気分は?

ナナ:流行りものよりも、自分に合うかどうかを大事にしています。去年は透けてるトップスとか流行ってたけど、自分のスタイルとは合わないからから(流行には)乗らなかった。自分で作ったジュエリーも着けたりしてる。

アンナ:イケてるなら別に新作の服じゃなくてもいいし、メルカリで「あのシーズンの、あの服ないかな」って探してる時間が増えました。

サラ:メルカリなら試着しただけのきれいな服も安く見つかるしね。私はけっこう飽き性ですぐ手放しちゃうんだけど、最近はメルカリで売るのすらめんどくさい(笑)。だから使ったことはないけど、ファッションレンタルのサブスクが気になってる。

アンナ:今は(サブスクサービスが)ザ・ブランド物かプチプラ系しかないイメージ。ちょっと個性的なブランドも扱っているような物も出てきたらうれしいよね。私は新しい服は買ってないけど、最近はリメイクにもハマってて。今日は穿いてきてないけど、自分で補修したジーンズがお気に入りなんだ。

WWD:すごい!「服を捨てない」ことも気をつけているんでしょうか?

ナナ:私は流行が終わったら着なくなるから、ファストファッションはあまり買いません。ただ「無印良品」は自社商品を回収して再利用する「ブリングプロジェクト」をやっているからOK!とか、「ユニクロ」はベーシックで長く着れるから買う!とか、自分の中で線引きがあります。

サラ:私も服を捨てるのはもったいないから、不要な服を引き取ってくれる団体を(インスタの)ストーリーで調べて、実際に送ったりとかしているよ。

WWD:誰の影響ですか?

ナナ:Youtubeで、ローラとか(水原)希子ちゃんが、環境問題について発言していることに影響を受けました。今はインフルエンサーの長谷川ミラちゃんが運営している、環境問題×ファッションのSNSコミュニティー「ミーモ」に所属して、サステナビリティに関する記事を書いて発信もしています。自分と同年代の大学生が何人か所属していますね。

アンナ:ローラとか、水原希子ちゃんとか、自分の意見をしっかり持っている人はかっこいいし、“推し”になるよね。

サラ:私は最近、二階堂ふみさんも気になってます。動物虐待に関する問題提起をSNSに投稿して、それを希子ちゃんがシェアしていたから知ったんです。

WWD: “推しが“推し”を呼ぶんですね。

ナナ:フォロワーの数はケタが違うけれど、同じSNSをやっているから、同じ世界の中に生きているって実感があるんです。だから、そういう“推し”の人の呼びかけには、本気でついていきたくなりますね。

若者の新潮流は“推し”消費

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