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島精機、赤字幅が178億円に拡大 コロナで生産調整が長期化 21年3月期

 横編機大手の島精機製作所の2021年3月期決算は、純損失が178億円(前期は84億円の損失)と2年連続の赤字となり、赤字幅も拡大した。一昨年から続く暖冬に伴うアパレル市場の低迷に加え、コロナ禍も加わったことで世界規模でのファッション市場の低迷が長期化しており、セーターやスニーカー生産に使用する横編機で高いシェアを持つ同社に大きな影響を与えた。売上高は同26.3%減の244億円で、ピーク時の18年3月期の718億円と比較すると約3分の1にまで落ち込んだ。稼働率の低迷を受け、減損損失として101億円を当別損失として計上した。

 売上高の大半を占める横編機の売上高は同32.0%減の155億円。販売台数は4705台(前期は5117台)で、うち新鋭機「ホールガーメント(WG)」機は764台(同1026台)だった。トルコやバングラデシュなどの落ち込みが激しく、全エリアで低調に推移したものの、「第1四半期(20年4〜6月)がボトムで、徐々に上向いている」(島三博社長)という。

 22年3月期は売上高280億円(前期比14.3%増)、営業損失70億円、経常損失63億円、純損失64億円と、3年連続の赤字の見通し。

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