良品計画のグループ企業MUJI HOUSE(松﨑曉社長)は、北海道の上士幌町と組み、ワーケーション(企業滞在型)施設として「無印良品の家」を立ち上げる。開業は2022年4月の予定。同施設を起点に、食料自給率や再生可能エネルギー電力自給率の高さから「“日本有数のサステナブルな街”と言われている」上士幌町の発信や、外部企業も巻き込んだ商品開発などにつなげる。
上士幌町は畑作や酪農が盛んな十勝平野の北端にあり、大雪山国立公園のふもとに位置する。観光面では、色とりどりの熱気球があがるイベントなどでも知られる。町として「家畜のふん尿肥料による資源循環型農業、バイオガス発電によるエネルギーの地産地消」など、循環型社会の構築を進めているといい、そうした考え方に「感じ良い暮らし」の実現を掲げる「無印良品」が共感して協業に至った。
「無印良品の家」は通常は住宅として販売されているが、栃木・那須高原では貸し別荘として運営されている。上士幌町でのワーケーション施設の運営により、コロナ禍による消費者の暮らし方や働き方の変化に対応する。なお、今事業の事業開発と運営はデジタル分野の広告やブランディングを専門とするスパイスボックスが担う。