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中国コスメ、なぜここまで人気? 世界に拡大するCビューティの現状

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 中国の化粧品企業が、世界から注目の的となっている。中国の新興コスメの代表格「パーフェクトダイアリー(完美日記)」を傘下に持つ逸仙控股は昨年11月、ニューヨーク証券取引所でIPOを果たし、6億1700万ドル(約666億円)を調達した。3月にはイギリスのスキンケアブランド「イヴ ロム(EVE LOM)」を買収。国外販売の動きも高まり、自社越境ECサイトで日本にも販売するなど国際的な動きを強める。

 中国コスメの世界進出は同社だけではない。CBNデータとTモールゴールデンメイクアワードが共同発表した「2021美容業界トレンドインサイトレポート」によると、昨年11月の独身の日(W11)セールで、Tモールおよびタオバオの海外向け販売で中国コスメの売り上げは前年比10倍と大幅に膨らんだ。急成長する中国コスメブランド「カラーキー(COLORKEY)」は、アリババ傘下の東南アジアEC、ラザダ(LAZADA)の同セールでも注目を浴びた。

 海外売り上げトップとなった「花西子」は、初日に100万元(約1500万円)を超える海外売り上げを達成した。「花西子」は3月に日本のアマゾンでも正式販売を開始し、“百花同心錠リップスティック”は税込6129円と高価だが、一時はリップスティックランキングの3位以内に入るほどの人気だった。

 特に日本は中国コスメの進出が活発な地域で、2019年12月には香港のブランド「ヴィーナス マーブル(VENUS MARBLE)」が日本市場に進出、20年には中国コスメ「ズーシー(ZEESEA)」がロフト、プラザなどで販売を開始した。

 中国コスメブランドの輸入総代理として10ブランドを取り扱うライフスタイルカンパニーの菊池尚・社長は「日本の小売店からは韓国コスメや中国コスメ、日本の好調なインフルエンサーブランドなどアジアブランドへの期待を感じる。そのため中国ブランドの取り扱いにも積極的だ」と語る。

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