クリエイティブの力で社会問題の解決を目指すアルカ(ARCA)は6月、大人のための学びのコミュニティー「ソーシャルコーヒーハウス(SOCIAL COFEE HOUSE)」を立ち上げる。スタートに先立って14日にサービスサイトをプレオープンし、新規会員を募集する。同日20時からは辻愛沙子アルカ代表や運営メンバーらがオンラインイベント「ソーシャルコーヒーハウスとは何か?」を開催する。
「ソーシャルコーヒーハウス」は17〜18世紀にイギリスで流行した紳士の社交場としての“コーヒーハウス”が着想源。年齢や職業はさまざまな人々が集まってコーヒーを片手に社会や未来について語り明かしていたと言われている。これを令和の日本で再現。オンラインツールを使ってジェンダーや環境、アート、経済など、知るべきことから知りたいことまでを語り合う場所を提供する。学ぶ機会が減少した“大人”に、それぞれが自身で考えを養い深めていく土台や、性別や年齢に限らず、特性や知見を生かした交流を生み出す。明確に答えがない事柄や社会のいろいろな課題を学び、より良い未来に向けて対話を増やすことを掲げる。
コンテンツはオンラインコミュニティー機能の“クラブ(交流)”と、ゲストとともに学びを深める“クラス(学び)”の2軸で展開する。“クラブ”ではコミュニケーションツールを使ってチャットルームに参加。最新ニュースやカルチャーについて意見を投じたり、疑問を投げかけたりすることができる。自己紹介や日常的な会話のチャットに加えて、“クラス”の内容と連動したテーマ別チャンネルも設ける。“クラス”では月に2回、ゲストとともにさまざまなテーマについて語り合って知識を深める。オンラインとオフラインのハイブリットで開催し、前半部分は配信後2週間のアーカイブ視聴期間を設ける。
5月末まではプレオープン期間とし、スペシャルトークを3セッション無料開放する。第2回は21日、「ビジネスパーソンは社会とどう向き合うか」をテーマに、ベンチャーキャピタリストの佐俣アンリ、ジャーナリストの浜田敬子を招待。28日に開催する第3回のテーマは、「Z世代が考える社会課題への意識」。自分らしさや多様性について意見を発信する、りゅうちぇるとゆうこすがゲストだ。
新規会員は、アクティブ(7000円/月)とマイペース(4000円/月)の2つのコースから選択可能。マイペースコースは、“クラス”と“クラブ”への参加が可能なベーシックなプラン。一方アクティブは、辻愛沙子代表のラジオ配信や記事コンテンツなど、「ソーシャルコーヒーハウス」が届ける全てのサービスやイベントに参加できる。
「アルカ」は2019年創業。社会派クリエイティブを掲げる辻愛沙子代表兼クリエイティブ・ディレクターのもと、広告コミュニケーションやSNSマーケティングに加えて女性をエンパワーメントする事業や社会性を追求した事業などの開発に取り組む。19年4月には「レディーノーズ(LadyKnows)」プロジェクトを設立。ウェブサイトを通して女性を取り巻く環境や実態の可視化に挑戦した。記事コンテンツでは、女性のリアルな生活の中から生まれる疑問や意見も配信する。