主力のパフォーマンスランニング(PF)の売上高は、同43.5%増の544億円を記録。全地域で増収を記録し、特に欧州は同55.6%増、中華圏は98.7%増と好調だった。個人スポーツへの関心の高まりが追い風となったほか、 “メタスピード スカイ(METASPEED SKY)”をはじめとする新作のほか、定番の“ゲル カヤノ(GEL-KAYANO)”やゲル ニンバス(GEL-NIMBUS)“もよく動いた。「中長期計画でナンバーワンの奪還を掲げるPFで早くも成果が出た。低調だった北米が回復しているのも安心材料だ」と廣田康人社長。
その他のカテゴリー別の売上高は、コアパフォーマンススポーツが同18.3%増の134億円、スポーツスタイルが同20.2%増の88億円、オニツカタイガーが同30.0%増の98億円だった。オニツカタイガーは国内インバウンドが低調となったが、中華圏が伸長し、全体としてプラスとなった。
今回の業績を踏まえ、2月に発表した21年12月期の連結業績予想を上方修正する。売上高は3850億〜3950億円(前回予想は3700億〜3850億円)、営業利益は115億〜135億円(同70億〜100億円)、経常利益は100億円〜120億円(同40億〜70億円)を見込む。コロナの影響が不透明で、特別損失を計上する可能性もあるため、純利益は20億〜35億円に据え置く。廣田社長は、「東京オリンピック・パラリンピックは、海外客が来ないと決定している。(開催されてもされなくても)ある程度は対応できる」とコメントした。