企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回は世界のアパレルチェーン上位10社の業績の中から注目ポイントを解説する。 (この記事はWWDジャパン2021年5月10日号からの抜粋です)
毎年恒例ですが、アパレルチェーン世界ランキング上位10社を算出しました。今回はその注目ポイントをお話しします。
まず、上位6位までは前年と変わらずでした。前年8位だったアメリカのアセナリテール(ASCENA RETAIL)が経営破綻したこともあり、アーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)が10位にランクインしました。特筆すべきは、日本のしまむらで、唯一増収増益。9位から7位に上昇しています。
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