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ゴールドウインがサステナビリティに本腰 2030年までに衣類・材料廃棄ゼロへ

 ゴールドウインは、2030年までに達成するサステナビリティの長期ビジョン“PLAY EARTH 2030”を発表した。実需型ビジネスによる生産量の抑制やカスタムオーダーの拡大、リペア・リサイクル事業の強化などで、製品と材料の廃棄ゼロを目指す。またリサイクル素材への転換や、スパイバーと協業した人工タンパク質素材“ブリュードプロテイン”の開発拡大などにより、30年までに製品の90%以上を環境負荷低減素材にする。14日に会見した渡辺貴生社長は「われわれアウトドア企業にとって、フィールドはなくてはならないもの。環境と事業の2軸でサステナビリティと向き合い、健康で豊かなくらしを実現する」とコメントする。

 脱炭素社会の実現にも注力する。再生可能エネルギーへの転換や自社でのエコ発電などにより、本社と直営店、全事業所でカーボンニュートラルを目指す。またステークホルダーとともに自然と共生するビジネスモデルを推進するなど、持続可能な事業開発にも積極的に取り組む。

 創業地であり、現在も開発拠点を置く富山県の森に「PLAY EARTH PARK」と名付けた自然を体感できるエリアを設ける。具体的な場所や時期は未定だが、遊びを通じて主に子供たちが自然に触れる機会を作る。

 サステナビリティの計画に合わせて、5年後の事業数値目標も設定した。26年3月期に売上高1250億円(21年3月期実績は904億円)、営業利益210億円(同148億円)を目指す。

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