大杉:コロナ禍で働き方が多様化して、オフィスワーカーはリモートワークが推進されましたが、販売員は営業時間の短縮などはあるものの、緊急事態宣言で急な休業に見舞われ、給料や賞与カットをしている企業も少なくないと聞きました。企業も社員も互いに苦しい。それならば副業を解禁して、従業員が自由に働ける選択肢があるべき!という想いが今回の特集のきっかけでした。
米山:私は「WWD ビューティ」4月号で美容師さんの“複業”について取材していたのですが、自分のやりたいことをやった結果、スキルやネットワークが広がったという方たちが多くて。だから、企業が「お給料が安いから副業可」というマイナスイメージを恐れていることが意外でした。リスクはあるけれど、メリットの方が大きい。人脈や自己肯定感や自信につながりますし、それが企業を成長させます。少なくとも選択肢として副業はあった方がいいと改めて思いました。
米山:私はこれまで占いを重要視してこなかったけれど、青木さんの話は論理的で、自分の生き方や働き方に生かしてもいいんじゃないかという考えに変わりました。でも、会社員として本業の仕事を100%やって、さらに副業までするというのは正直、すごく処理能力が高くて、バイタリティーがないと難しいとも思いました。
大杉:本業の仕事を業務委託契約で7割にして、残りで新しいことにチャレンジするという青木さんの提案は良いなと思いました。今回の特集は1つの仕事に捉われない“複業”にフォーカスしましたが、サイドジョブとして稼げる“副業”についても別でまとめたいですね!
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