イオンは5月25日、ループ・ジャパンが展開する循環型ショッピングプラットフォーム「ループ(LOOP)」をイオンの東京都内を中心とした店舗19店とネットスーパーで開始する。「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」の“マジックソープ”や「ラブヘア(LUVHAIR)」のシャンプー・コンディショナー、洗濯用洗剤など6社の13品目を集積した売り場も開設する。2022年春頃までに約50品目まで拡大する予定だ。
「ループ」はステンレスやガラスなど耐久性のある容器の商品を販売し、使用済み容器を回収して洗浄・中身の再充填を行い販売を繰り返し使うことで使い捨てプラスチックの削減を目指すもの。イオンの売り場ではループ対象の商品(877〜4510円)を購入できるほか、ループ対象の使用済容器の回収ボックスを設置する。回収ボックスに使用済の容器を返却すると容器のデポジットが返金(ブランドによって金額は異なる)される。
「イオングループでは1991年から買い物袋持参運動をスタートし、07年にレジ袋無料配布を中止した。現在では食品売り場以外の全ての売り場、業態で買い物袋持参が定着し、イオンリテールでは食品以外の売り場の買い物袋辞退率が87.8%となっている」と鈴木隆博イオン環境・社会貢献部部長は消費者の行動変化を語る。また20年9月には脱炭素型かつ資源循環型の新たなライフスタイルの定着を推進する「イオン プラスチック利用方針」を掲げ、50年までにCO2排出量ゼロの持続可能なプラスチック利用を目指している。ループの参画でこれら目標達成を加速する狙いがある。
一方、ループ・ジャパンも今夏をめどにECサイトを立ち上げ、関東地域の5000世帯限定でサービスを行う予定だ。現時点ではメーカーでP&Gや資生堂、コーセー、フィッツコーポレーション、キャノン、キッコーマン、江崎グリコなど25社、「バーガーキング」の運営会社BKジャパンホールディングスがレストランパートナーとして取り組みが決まっている。