【追記6月8日】日本国内版は6月7日に予約販売を開始した。6月28日からは一部店舗で販売する。
ユナイテッドアローズはこのほど、同社の30年の歴史を振り返る写真集「United Arrows」をリッツォーリ(RIZZOLI)社から出版した。世界各国版(60ドル、約6540円)をリッツォーリ書籍を扱う世界の主要書店とアマゾン(AMAZON)で5月18日から販売し、日本国内版(税込7700円)は6月中旬に「ユナイテッドアローズ オンラインストア」ほか、一部店舗で発売する。
同書は2019年に創業30周年を迎えたことをきっかけに、リッツォーリ社からのオファーを受けて制作した。栗野宏文氏や鴨志田康人氏ら同社の歴代ディレクターたちが中心となり約1年半かけて編集した。創業当時から現在までの歴史やビジュアル制作の背景、名物販売員のインタビューなどで構成し、同社が大切にしてきた考え方をさまざまな視点から解き明かす内容になっている。またエイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=ドーバー ストリート マーケット最高経営責任者(CEO)兼コム デ ギャルソン インターナショナルCEOやフォトグラファーのニック・ナイト(Nick Knight)らが、同社が今後向かうべき方向性について語るインタビューも掲載する。
制作の中心メンバーとして関わった松本真哉執行役員チーフ クリエイティブ・オフィサーは「この30年をあらためて振り返ることで、これから進む方向のヒントにしたいと考えた。ずっとモノにこだわり続けきたことは変わらないが、私たちらしさとは服だけでなくその服を着る人が主役ということに改めて気付いた。同書の冒頭に出てくるスタイリングエディションに代表されるように、着る人が魅力的に見えることが、今後も変わらないユナイテッドアローズの軸だ。セレクトショップにまつわるお客さまやスタッフと、デザイナーやクリエイターといったヒトと、選び抜かれたモノにある日本のファッション感覚の源を、海外の方に感じてもらいたい」と語った。