店内で消費者が自撮り、全面解禁!!
アダストリアのOMO店舗には、試着室の横にスタジオがあるそうです。たしかにSNSへの投稿でもライブコマースでも、撮影スペースの確保ってなかなか難しいんですよね。美容機器のヤーマンは昨年、とにかくまずライブコマース用のスタジオを作っちゃいました。作ると、「やらなくっちゃ」と活用しなくちゃならない。作れば、「やってみようか」と活用したくなる。そんなムードを醸成するためと聞いています。
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弊社の場合は、オフィススペースの隣にある、通称「ライブラリー」という場所を使っています。壁沿いにベンチがあり、一方には書棚。白壁にはプロジェクター経由の画面や映像などを投影できるエリアです。ただオフィススペースとは地続き。在宅推奨とは言え、隣接するスペースでは数名が仕事をしており、ライブ配信中はちょっぴり申し訳ない気持ちになります。でも冷静に考えると、こちらも仕事をしているワケで、「申し訳なく思うこと自体が、ライブ配信を下に見ているコトなのでは⁉︎」なんて思う時もあるワケです(笑)。専用のスペースを構えてしまえば、解決することは多そうです。というワケで弊社の場合は、オフィススペースをちょっと削減。「ライブラリー」とは別の空間にスタジオを構える計画で、先日は社外の方がメジャーであちらこちらの寸法を測っておりました。
と前置きが長くなりましたが、ここからが本題。そろそろ、消費者の撮影も解禁‼︎なんて店舗は現れないモノでしょうか?これまたアダストリアの「エーランド」的な店舗が増えるコトを願ってやみません。
買ったモノについては、そろそろ解禁しても良いと思うんですよね〜。消費者の立場で考えると、どうせなら、ショップの雰囲気ある空間で、マッチする洋服を着て写真を撮りたくないですか?だって自宅は、、、我が家の場合、ビミョーですよ(笑)。ステキな空間で撮影できたら、投稿したくなる。そうやってUGCを促せないかしら?って思うんです。
店内の全エリアで解禁‼︎なんなら、リングライト貸し出します‼︎なんてサービスがあれば、悩んでいる人も多い(のでしょうか?)のであろう「買ってないのに、試着室で黙って撮影。あたかも買ったかのように投稿」とも明確に差別化できるワケで、「アリじゃね?」って思うのです。
この手のトピックスではしばしば、「ブランドイメージが保てない」とか「個々人の撮影クオリティーに委ねるなんて」的なハナシを聞きますが、ご心配なく。若い世代は皆、「いいねをもらうには、ちゃんとした投稿と文章が大事」と理解しています。正直、ダサい投稿は増えないと思うんです。
「その発想はむしろ、投稿スキルが未熟な年長者の発想では⁉︎」なんてイジワルを言ってみたくなっちゃう、ワタシがいます。
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