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トム フォードが環境保護団体と組んで、大量生産可能な生分解性プラスチックの開発をサポート

 トム フォード(TOM FORD)は非営利の環境保護団体ロンリー ホエール(LONELY WHALE)とともに、レジ袋などに使われる薄膜プラスチックの代替となる、大量生産可能な新素材の開発を目的とした“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”を創設し、5月20日に応募受付を開始した。発明家、起業家、プラスチック汚染対策に関わる投資家を対象としたもので、募集期間は2021年10月24日まで。その後、3年間にわたって受賞者をサポートし、100万ドル(約1億円)以上の賞金を授与する。また25年までに、生分解性の製品を市場に投入する予定だ。

 審査員にはトム・フォードをはじめ、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)やハリウッド俳優のドン・チードル(Don Cheadle)、世界的金融機関グループの重役、エコロジー分野の起業家などが名を連ね、ミシガン州立大学のラマニ・ナラヤン(Ramani Narayan)博士ら科学技術の専門家と共に作業を進めるという。

 現在、年間約1100万tのプラスチックが海洋に流出しており、そのうち46%を薄膜プラスチックが占める。流出量は40年には2900万tに達すると見込まれ、薄膜プラスチックにはファッション業界も使用する包装用ビニールも含まれる。

 ロンリー ホエールのデューン・アイブス(Dune Ives)事務局長は、「薄膜プラスチックはわれわれの生活に入るときは一瞬だが、いつまでもごみとして存在し、完全に消えることはない。プラスチックの新たな歴史は、この“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”から始まる!」と話し、トム・フォードは「受賞した新技術の採用を企業・ブランドに訴えていくとともに、プラスチック汚染、特に薄膜プラスチック汚染の流れを変えるためにできることは何でもするつもりだ。手遅れになる前に、環境を救うための策を見つけなくてはならない」と述べる。

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