ファッション

「レディアゼル」から30代以上向けの新ライン 設立から6年、オトナになった顧客に

 バーンデストローズジャパンリミテッドのウィメンズブランド「レディアゼル(REDYAZEL)」は、30代以上向けの新ライン“レラーズ(LERASE)”を2021-22年秋冬にスタートする。 

 「レディアゼル」は主に20代の女性をターゲットに、主に都市部のファッションビルや百貨店などに20店舗を構える(21年5月現在)。“レラーズ”はその中でも比較的年齢層の高い店舗に絞って、2〜3ラックほどの商品型数を展開する。

 ブランドの武器は、異素材使いや色を切り替えたデザイン性の高いワンピース。だが発足(15年)から6年が経ち、顧客も年齢を重ねた。インスタグラムのフォロワー分析では現在、26〜34歳が6割を占める。ブランドスタート時から携わる安原璢美デザイナーは、“レラーズ”の立ち上げについて、「『レディアゼル』の他にないデザインが変わらず好きだけれど、『全身をこれでコーディネートするのは抵抗が出てきた』という声も聞こえるようになった。これからもファンでいていただけるよう、彼女たちの受け皿が必要だと考えた」と話す。

 メインラインの淡いブルーやグリーンなどレディライクな色使いに対して、“レラーズ”は黒や白、グレーなどが基調で大人びた印象。レパード柄やフロッキープリントなどもアーティスティックなテイストに仕上げ、カジュアル感を抑える。価格帯は1万5000円〜2万5000円と、メインラインよりも5000〜1万円ほど高めだが、セットアップには尾州で紡績したサステナブルウール生地を使うなど付加価値を与える。

 20-21年秋冬から“レラーズ”のスタートに伴い、メインラインは型数をそのままに品番ごとの奥行き量を減らす。「以前は人気品番の在庫を積み、縦売りすることで売り上げをとってきた。だがコロナ禍でお客さまに店頭に足を運んでいただく意味に立ち返ると、鏡の前でワクワクして洋服を楽しんでいただくことが何より大事」。そのような考えの下、店頭のVMDや広告ビジュアルでは、メインラインと“レラーズ”を自由にミックスしたコーディネートでも訴求する。

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