美容室向けヘアケア化粧品メーカーのミルボンは、ヘアケア製品の“個体認識番号”“流通情報”“商品情報"を誰でも簡単に確認できる“ミルボン トレーサビリティシステム”を開発した。製品化粧箱に記載された二次元バーコードをスマートフォンのカメラアプリなどで読み取ることでアクセスできる。6月10日に発売するグローバルヘアケアブランド「ミルボン」の新ライン“プレミアム ポジション”から運用を開始、順次対象アイテムを拡大する。このシステムによって、消費者は手にした製品の信頼性を自身で確認することができる。
個体識別番号は、商品1つ1つに付加される23桁の固有番号。正規品である証というだけでなく、万が一製品不具合があった場合に迅速な対応が可能になる。流通情報はミルボンの工場から物流会社、販売美容室というように、製品流通経路の名称と所在が表示される。商品情報は、ブランドや商品の公式サイトにアクセスしてコンセプトや情報が確認できる。
ブランドや高級化粧品市場における模倣品や不透明な流通経路に対する問題意識が高まる中、「自社製品に責任を持ち、消費者に安全・安心を保証することはメーカーとしての責務である」というミルボンの考えのもと開発された。同社の複数のブランドで模倣品が確認されている中、製品の製造・流通情報の追跡を可能にするシステムを開発したことで、製品パッケージを通じて、消費者に有用な情報を届ける。