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“おうち時間”2年目の「ピーチ・ジョン」の消費動向 ラク+αの機能やセルフケアの需要が高伸長

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 新型コロナ感染拡大により人々の生活は一変した。在宅勤務がニュースタンダードになり“おうち時間”という言葉が一般に広まった。昨春の緊急事態宣言下では在宅勤務の便利グッズなどが売れていたが、“おうち時間”2年目の今年は、何が売れているのか。アパレル、インテリアなどの小売大手に話を聞いた。

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」の2021年3月期の国内外における売上高は前年比10%増の122億円、eコマースの売り上げ比率は同27%増で50%以上を占めた。同ブランドは、2019年秋に長年発行してきた紙カタログを休止し、公式ECをはじめ、LINEやインスタグラムなど、あらゆるSNSを駆使してコミュニケーションしてきた。コロナ禍においては、インスタライブを定期的に行うなど発信を顧客心理に寄り添う内容に随時変更したことが売り上げアップにつながった。リアルサイズモデルを起用した着用画像で、ECでの購入に対する不安を解消したことも大きい。

 19年から20年にかけての伸長率の高いアイテムは、昨年「グッドデザイン賞」を受賞した“いつでもジャストブラ”シリーズで、前年の3.9倍を売り上げた。一人一人違うバストの形に対応するように1カップ、アンダーバスト5cmの違いも許容し、誰が着けてもフィットする機能で支持されている。ノンワイヤーでありながらも、ウレタン樹脂でアンダーバストをサポートすることでサイドがスッキリ、高さのあるバストラインを可能にする点も女性心理にアピールできたのだろう。試着をためらったり、ECで購入に躊躇したりする人にとっても、サイズの許容範囲が広ければ安心して購入できる。

 “ナイトブラ”カテゴリーも同3.8倍と売り上げを伸ばした。就寝時もバストをケアしたいというニーズの高まりから、インナーウエア業界全体で売れている。「ピーチ・ジョン」ではロングセラーの “ナイトブラ”“をはじめ、寝ているときも谷間をメイクする“ぷるふわナイトブラ”や、伸縮性の高いニットで快適さを追求した“コンフォートナイトブラ”と目的別にバリエーションをそろえたのもポイントだ。発売後約2年間でシリーズ累計113万枚を売り上げた“ナイスバディブラ”は、同1.4倍。バストメイク力の高いブラジャーも引き続き需要が高かった。

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