b-exは、1996年に誕生したヘアケアブランド「クレイエステ(CLAY ESTHE)」をリニューアルする。天然クレイを配合し、健康で美しい頭皮と髪に導く“クリーンビューティブランド”として提案する。リニューアルのディレクションを手掛けた松田未来と、同ブランドを扱う東京・青山のヘアサロン「ローブ アオヤマ(LOAVE AOYAMA)」のスタイリスト斎藤愛に、新生「クレイエステ」の魅力を聞く。
WWD:新しい「クレイエステ」の感想は?
斎藤:まず匂いが好みでした。“ゴールドクレイ”は、 露天風呂にいるようなスッキリとした印象。深呼吸したくなる落ち着いた香りで、飽きずに使えそう。
松田:大人なヒバの香りが良いですよね。使用中はしっかりと香るのに、使った後に残りすぎないバランスもポイントです。
斎藤:そうそう!“ピンククレイ”はサボンの甘さが際立つ香りでした。女性はこちらも好きそう。それぞれ良さが異なるから、好みに合わせて選べますね。
WWD:洗い心地はどうだった?
斎藤:少量でも泡立ってくれて、スタイリングオイルがすっと落ちました。最近はウエットなスタイリングが人気で、オイルがきちんと落ちるのかを気にする人も多いので、これは心強いです。そして仕上がりは、触って気持ちの良い質感。髪一本一本が際立って、内側からプリっとハリが出る感じ。
松田:クレイが入っているので、さっぱりした洗い心地でも汚れを除去してくれるんです。個人的にはしっとりした重めの仕上がりが好きなときもあったけど、今はある程度まとまりながら、サラサラしたのが気分。そこにもフィットしていると思います。
WWD:年齢の変化で髪への意識も変わった?
斎藤:頭皮を気にするようになりました。20代のころは頭皮のことなんて考えてなかったのに(笑)。
松田:私も同じです!昔は「いい色を入れたい」って気持ちが大きかったけど、今は頭皮が全て。頭皮環境が良くなると髪も変わるし、顔も見違えてきます。
斎藤:お客さまもブラシでケアするなど、頭皮を意識する人が増えています。あと体にやさしいアイテムが人気かな。
松田:生産する以上、環境や体への負担はできる限り小さくしたくて。パッチテストをクリアした処方だったり、廃棄される果皮を使ったりと、さまざまな面で“クリーンビューティ”を取り入れています。
斎藤:私も提案する側として勉強しているけど、これは誠実さが伝わってくるな。
松田:これからも“クリーンビューティ”は広まっていくし、自分の意思表明として、どんどん手に取ってもらいたいです。
すっきりとした洗い上がりと指通りが人気の「クレイエステ」。リニューアルでは、天然素材や副産物を活用し、30歳前後から気になる頭皮ケア効果をアップした。ブラジル産の天然クレイは清浄作用とミネラル補給効果を持ち、健やかな頭皮へと導く。さらに糖蜜と酒粕 エキス、シューガースクワランが髪を保湿する。インテリアのような パッケージは、アートディレクターの平林奈緒美が担当した。
プラスチックの削減やリユースなど、資源を無駄にしないサステナブルな商品開発も重視した。メインのボトルには、砂糖の生産過程で発生する残糖蜜由来の原料30%使ったバイオマスPET素材を使用。色数も抑えて、有機溶剤や木材の使用量を削減した。詰め替えパウチには再生樹脂配合率80%のリサイクル素材を用い、配布用パンフレッ トにも70%リサイクル素材の再生紙を採用した。さらには、自然に還る生分解性のある界面活性剤を最大限用いたほか、肌への刺激を配慮した処方、動物実験を依頼しない開発など、あらゆる面から“クリーン ビューティ”に取り組んでいる。
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