新型コロナ感染拡大により人々の生活は一変した。在宅勤務がニュースタンダードになり“おうち時間”という言葉が一般に広まった。昨春の緊急事態宣言下では在宅勤務の便利グッズなどが売れていたが、“おうち時間”2年目の今年は、何が売れているのか。アパレル、インテリアなどの小売大手に話を聞いた。
カナダ発のアクティブウエアブランド「ルルレモン(LULU LEMON)」は、“おうち時間”の定着により客数が増加していると言う。 3月のECの売上高は前年同月比65%増で全体の30%を占める。オンラインのトレーニングコンテンツによりファンが増え、ECの伸長につながっているようだ。フィットネスはもちろんプライベートや仕事中でさえもシームレスに健康のためにストレスなく過ごしたいという消費者が増え、着心地の良さや機能性にデザイン性も加わったウエアやギアの人気が高い。本来であればヨガやトレーニング用のウエアも日常着として着用する人が増えている。
特にメンズの伸長率が高く、“イン マインド パンツ”は昨年比の6倍も売り上げた。4ウェイストレッチ素材を使用したスリムテーパードのヨガ用パンツだが、軽い履き心地や動きやすさだけでなく、洗練されたシルエットが高い支持を得ている。朝の運動後、そのままデイリーウエアとして仕事中も着用する男性が多いようだ。以前からメンズカテゴリーで売れ筋の“ABCジョガーパンツ“も同80%増とファンを増やしている。クラシックなテーパードの美しいシルエットと着用時の開放感が人気の理由。リモートワークにより、さらに需要が伸びたようだ。
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