ファッション
連載 ゲーム市場に接近でゲームチェンジ

ビームスがファッションとゲームの壁を「ぶっ壊す」 eスポーツ市場参入で感じた課題と手応え

有料会員限定記事

 ファッション業界からゲーム業界に参入する動きが徐々に出始めている中、ビームスは2018年から日本eスポーツ連合(JeSU)のオフィシャルスポンサーとして日本代表選手にユニホームを提供し続ける先駆者だ。20年には国内最大級のeスポーツイベント「レイジ アジア 2020(RAGE ASIA 2020)」の公式Tシャツをデザインし、イベント公式サイトでの販売やバーチャル空間「V-RAGE」でのアバターへの無料提供など、ゲームとファッションを融合させる試みに挑んでいる。こうしたプロジェクトを担うのが、ビジネスプロデュース部の日高正幸チーフプロデューサーと、ビームス クリエイティブの島崎英美子係長を中心とした5人のチームだ。新型コロナウイルスの影響で本格始動はこれからというが、ゲームを取り入れたビジネスに確かな手応えを感じている。

 JeSUのスポンサーに就いた経緯について、島崎係長は「当時はeスポーツがオリンピックの正式種目になるかもしれないと見込み、ゲームの分野にいち早く参入したかったから。同じタイミングでJeSUからも『ゲーム=オタクというイメージを変えたい』と話があり、お互いの意向がマッチした」と振り返る。日本代表のユニホームは“普段着の延長で着られるウエア”をデザインテーマに、半袖シャツとコーチジャケットを提供した。しかし大会延期などの影響もあり、「eスポーツの分野をどうマネタイズしていくかはまだ模索している」と日高プロデューサー。「例えばゲームタイトル単体でのコラボレーションであればアイテムでの収益化が見えてくる。それがeスポーツという大きなカテゴリーになると、野球やサッカーのようにマネタイズできるまでには現段階では至っておらず、知見をどうためるかを考えている」。

この続きを読むには…
残り836⽂字, 画像3枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。