ワクチン接種が進むアメリカでは、すでにコロナ前の生活に戻りつつある。長く続いたステイホーム生活が明ける中で、理容室に久しぶりに通ったり、放置していたヒゲを剃ったり、パンデミック中に身につけたセルフケアを続けたりするなど、男性の美容習慣も変化している。そんな中で注目を集めるのが、“Manscaping(マンスケーピング)”だ。“Landscaping(庭や土地を整えること)”と“Man(男性)”を掛け合わせた造語で、(ややユーモラスに)雑草や伸びた芝生をムダ毛に例えている。芝刈り機で芝生を整えるように、ムダ毛を処理して体毛を整えることを指す。
胸毛や顔の毛、デリケートゾーンヘアの処理自体は決して新しくはないが、これまで多くの男性にとって、体毛の処理について話すことは恥ずかしいとされてきた。しかし今、そんなタブーなムードが少しずつ薄まりつつある。コンサル企業のファースト・アンド・ファースト コンサルティング(FIRST AND FIRST CONSULTING、以下F&F)が行った調査によると、4人に1人がここ1年でマンスケーピングを始め、18〜24歳の男性の多くが「マンスケーピングすることが増えた」と回答したという。デリケートゾーンのムダ毛処理に関しては、51%がシェーバーを用い、42%がトリマーやハサミで整えると答え、さらにミレニアル世代は他の世代に比べ処理する率が64%も高いという。
「マンスケーピングは“ジェンダーニュートラル”な行為」
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