「#FR2」などを手掛けるせーのが、ユニークな視点でeスポーツを捉えたブランド「ラムネジャンキー(RAMUNE JUNKIE)」を立ち上げる。ブランド名は、勝ちにこだわるeスポーツプレイヤーたちが常習的に好む“魔剤”に由来。この魔剤とはラムネ菓子とエナジードリンクのこと。ラムネでブドウ糖をとり、エナジードリンクで脳を覚醒させる――そんなeスポーツプレーヤー独自のカルチャーに面白みを感じて命名した。(この記事はWWDJAPAN2021年6月7日号からの抜粋に加筆をしています)
せーのの石川涼社長は「eスポーツが世界的に盛り上がっているが、みんな(業界人)がやっているようなただTシャツを作って売るだけなら誰でもできるし、何も面白くない。“クール”にするのは全然興味ない。俺たちはその中に足りないものを提案する」という。コレクションの一番の推しは、腕の動きを滑らかにして、ゲームのパフォーマンスを向上させるアームサポーター“エイムカバー”だ。FPS(ファーストパーソン・シューティングゲームの略)などのシューティングゲームで“照準を合わせる=エイム”からそう呼ばれるもので、eスポーツプレーヤーに愛用されている。プレーヤーの動画配信では手元の動きが非常に重要で、カメラで上半身と手元を抜くことが多い。基本的に手元は常に画面に映った状態だ。そこに目を付け、“エイムカバー”には「ALWAYS GAMER'S THUMB(いつも腱鞘炎)」とシャレの利いた言葉をプリントした。
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