「今もまだ、洋服買ってますか?」
最近、よく聞かれる質問があります。「今もまだ、洋服買ってますか?」です。
私の場合、答えは「YES!!」です。正直実際、あんまり変わってないんです。今日はカードの引き落としでしたが、43歳にもなってドキドキするこの状況、どうにかならないでしょうか(苦笑)?「ファッションバカ」という言葉は、甘んじて受け入れる覚悟があります。
冒頭の質問を発するのは、業界人ばかりです。邪推するに売り上げが落ち、自分もあんまり洋服を買わなくなり、そんな中で久しぶりに「ファッションバカ」に会ったから聞いてみよう、ってカンジじゃないでしょうか(でしょうw?)?気持ちはわかりますが、言霊的な視点から考えると、あんまり聞かなくてもいいんじゃない?って思います。これまで通り、「最近、何買いましたか?」で良いのかも?そんな風に思うんです。
比してビューティ業界では、「今もまだ、コスメ買ってますか?」と聞かれることは、ほとんどありません。ちょっとだけでもメイクをすると、「何、使ってるんですか?」と聞かれてばっかりです。そして、「マスク生活は続くけれど、提案したっていいじゃない!」みたいな覚悟を滲ませて、リップメイクの新製品(もちろん、そのほとんどはマスクに付きづらいという機能が搭載されていたり、マスクにつかないリップメイクのHow toなどと一緒にコミュニケーションされたりしています)を発表するブランドを見かけると、「頼もしいな!」って思うのです。ファッション業界が見習うべき、ビューティ業界の逞しさかな?なんて思っています。
なんてコトを思っていたら、個人レベルではありますが「ファッションをあきらめない」、ステキなオトナたちの記事を三澤記者が立て続けにアップしてくれました。この方々からは、「今もまだ、洋服買ってますか?」なんて言葉は飛び出してこないような気がします。私も、こうありたいな、って思ったのです。
「ファッションバカ」と一蹴されてお終い、でしょうか?いやいや1本目の記事で「サンカッケー」の尾崎デザイナーが話す通り、「着飾って出かける“場を作ること”」も業界人の仕事です。私は、「着飾って楽しんでいる姿を発信すること」も業界人の仕事だと思っています。今はなおさら、そうありたいって思うんです。
だから「今もまだ、洋服買ってますか?」は封印しませんか?そして、封印するために、(久しぶりに!?)洋服を買ってみませんか?ビビッドな形で味わう高揚感は、今後のビジネスにつながる気がするのです。
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