「服が売れない」と言われる中、若者を中心に支持を拡大するショップが「1LDK」と「レショップ」だ。“若者”といってもグラフィックやロゴなどの分りやすい服ではなく、ベーシックなシャツやスラックス、チノパンなどを好む、どちらかというと物静かなタイプだ。そんな“文系男子”を引きつける店の魅力とは。(この記事はWWDジャパン2021年6月14日号からの抜粋に加筆しています)
“見慣れているけど
ちょっとした違和感“が鍵
中目黒のセレクトショップ「1LDK」は、「オーラリー」「アンユーズト」「フランクリーダー」など、派手さはないが上質なリアルクローズが並ぶ店。青山や名古屋、京都にも店を構え、ここ数年は20代の支持が広がり、全店で年間10億円を売り上げるまでに成長している。
若者の目当ての一つが、既存品の良さを生かしつつ、モダンに仕上げた別注品だ。4月に発売した「リーボック」の定番“クラブ シー”の別注モデルは、ECの在庫が数分で完売し、店頭は夕方まで並びが出たほど。ブランドロゴを1LDKのロゴに、つま先をレザーからスエード素材に、ソールをホワイトからネイビーにするシンプルなアレンジだったが、「ぐっと都会的になったと評判でした」と三好良ディレクター。テクニカルな素材が売りの「ダイワ ピア39」とのコラボでは、意外性のあるスエットのセットアップを提案。在庫は多めに用意したが「数日で完売した」という。
ベーシックに一捻りを加えたオリジナル商品も人気だ。軽さのあるポリエステル素材でクラシックさを和らげた開襟シャツや、スラックス風に仕上げたワイドフィットのジーンズなど、「見慣れているけど、ちょっとした違和感があるアイテム」が豊富にそろう。
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