近鉄百貨店は11日、コクミンとフランチャイズ契約を締結し、ドラッグストア事業に参入すると発表した。6月23日に近鉄百貨店上本町店の中2階にフランチャイズ1号店となる「コクミンドラッグ」をオープンする。店舗面積は約280平方メートル、マツモトキヨシ近鉄上本町店(5月5日閉店)の跡地。医薬品、化粧品、日用品などを販売する。コクミンがフランチャイズ契約するのは初めて。
近鉄百貨店は、24年度を最終年度とする中期経営計画の基本方針の一つに「百貨店の強みの収益事業化」を掲げ、フランチャイズ事業に積極的に取り組んでいる。これまで、成城石井やファミリーマート、東急ハンズ、タリーズコーヒー、オンデーズなどとフランチャイズ契約を結び、ドラッグストア事業は13業種目となる。今後フランチャイズ事業では、24年度までに20業種70店舗を展開し、売上高150億円を目指す。
コクミンは1935年に大阪で創業。同社が展開するドラッグストア「コクミンドラッグ」は現在、全国18都道府県、177店舗を運営している。