イタリアの大手眼鏡企業マルコリン(MARCOLIN)や、マルコリンとLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の合弁会社であるティリオス(THELIOS)の日本総代理店を務めるヴィジョナイズは、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで今秋発売予定の新作展示会を行っている。注目は“ピンク”で、荻野綾マーケティングコミュニケーション シニアマネジャーは「眼鏡で、ここまで分かりやすいトレンドキーワードは珍しい」と話す。
「トム フォード アイウエア(TOM FORD EYEWEAR)」や「ディオール(DIOR)」、「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」「ケンゾー(KENZO)」などからはフレームもレンズもピンクで統一したアイテムが発表され、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はそれを生分解性のあるバイオプラスチックで提案する。荻野シニアマネジャーはピンクの理由について、「コロナによる世界的な閉塞感を受け、その雰囲気をブレークスルーしたいマインドが表れている。マスクが常態化して顔の半分が覆われる中、コスメ同様、少しでも華やかさを出したいという消費者の気持ちも代弁できるはず」と説明する。
同展示会ではほかに、ビッグサイズの1970年代風グラマラスモデルや、スポーツテイストのアイテムも印象的だった。ヴィジョナイズをめぐっては、眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核ビジネスとするビジョナリーホールディングスが2018年に全株式を取得、子会社化している。