ビジネス

大丸松坂屋が環境に本気のアクション 再エネ導入と2030年までにサプライチェーン全体のCO2排出量40%削減

有料会員限定記事

 再生可能エネルギー(以下、再エネ)の導入は、カーボンニュートラルの達成に不可避だ。百貨店や商業施設のサステナビリティ・シフトが進む中、積極的に取り組んでいるのが大丸松坂屋百貨店だ。2019年9月の大丸心斎橋店リニューアルに伴い、本館と南館を再生可能エネルギーにシフト(現在は全館)。ほかにもサプライチェーン全体でのCO2排出量削減に向けてさまざまな動きを見せている。ブランドの商業施設への出店基準に、「再生エネルギー導入状況」が近い将来に含まれることを見据え、社内外でアクションを起こす同社に取り組みについて聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):大丸心斎橋店を再エネにシフトしたきっかけは?

米山由紀=大丸松坂屋百貨店経営戦略本部経営企画部部長サステナビリティ戦略担当(以下、米山):親会社のJ.フロント リテイリングが2018年にサステナビリティ経営に舵を切ったことだ。まずは19年3月に東京本社ビルの電力を再エネに切り替えた。その後、19年9月に大丸心斎橋店のリニューアルにあたり、同店をサステナビリティ経営のフラッグシップ店舗として打ち出し、本館と南館を再生可能エネルギーに変更した。

WWD:本社と心斎橋店は、どこの再エネを利用している?

米山:本社は、東京電力の水力発電による再エネを購入している。大丸心斎橋店は関西電力から購入している。太陽光や風力、動植物から作られるバイオマス発電などによるものだ。再エネにシフトしたことで、対15年比で旧本館時代よりCO2排出量を約7000トン削減できる計算だ。

この続きを読むには…
残り1350⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。