マッシュホールディングスはパリ発のスイーツブランド「ユーゴ&ヴィクトール(HUGO & VICTOR)」の日本初となるコンセプトストアを4月22日にオープンした。
今春10周年を迎えた表参道ヒルズ1階にオープンした同店は、カフェスペースを併設し、道路に面したエントランスも設置。店舗デザインは、創業者でオーナーシェフのユーグ・プジェとの親交が深く、これまでも設計を担当したヤン・モンフォー(YANN MONTFORT)が手掛けた。時間帯によって変化する「フロス(FLOS)」の照明などを用いて、クリーンでゆったりとしたブランドの世界観を表現した。
「ラデュレ(LADUREE)」のシェフ・パティシエなどを経て2010年にプジェが立ち上げた「ユーゴ&ヴィクトール」は、素材へのこだわりから生まれたブランドだ。「グルテンフリー」「合成着色料不使用」「オーガニック」などのキーワードとともに紹介される商品も多く、ヘルスコンシャスなファッショニスタからも支持される。パリでの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「クロエ(CHLOE)」などとのコラボレーションをはじめ、数々のラグジュアリーブランドから熱いラブコールを受けるパリの注目スイーツブランドでもある。
そこで日本初のコンセプトストアのオープン、ファッションとの関わりについてプジェに聞いた。
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WWDジャパン(以下、WWD):日本初となるコンセプトストアのこだわりは?
ユーグ・プジェ(以下、ユーグ):これまでも期間限定で日本で販売する機会はあったが、今回は初めてのコンセプトストア。「ユーゴ&ヴィクトール」の世界観を存分に表現できたと満足している。オープン時期が春だったので、それに合わせた商品を考えた。パリまで桜の塩漬けなどさまざまな日本の春の食材を送ってもらい、試作を繰り返して限定商品を開発したのでぜひ食べてみてほしい。
WWD:素材に強いこだわりがありますが、日本でいい出合いはあった?
ユーグ:今回の来日では、気になっていた日本茶栽培農家やイチゴ農家を巡る予定。今後もコンスタントに日本の食材を使った限定商品も発表するのでお楽しみに!
WWD:ファッションブランドとのつながりについてはどう考える?
ユーグ:「シャネル(CHANEL)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」それに「エルメス(HERMES)」「クロエ(CHLOE)」「カルティエ(CARTIER)」に「ブシュロン(BOUCHERON)」……(世の中には)偉大なファッションブランドはたくさんある。そんな数あるブランドのうちのいくつかとはこれまでもコラボしたり、もう5年間スイーツを作り続けているブランドもあるけれど、僕が作るスイーツがたくさんの人に受け入れられることはうれしいこと。スイーツとファッションブランドは蜜月の関係。これからもいい関係を続けていけたらと思う。
WWD:今後、コラボしたいブランドやデザイナーはいる?
ユーグ:うーん(と、たくさんありすぎて悩む)。どこも気になるけれど、ジョン・ガリアーノのクリエーションはいつも目が離せなかったから彼かな(注:現在は「メゾン マルジェラ」クリエイティブ・ディレクター)。「ユーゴ&ヴィクトール」のロゴには「パティシエ」「ショコラティエ」の文字の他に「アーティスト(ARTISAN)」の文字を入れている。スイーツも、ファッションも、クリエーションという共通項があるから、ファッションブランドはいつも気になる存在だ。