キャッシュレス機能を搭載したリング型ウエアラブルデバイス「エブリング(EVERING)」が9月から日本で一般販売される。販売元のEVERING(東京、川田健社長)は製品に触れられるポップアップストアを6月22日から六本木 蔦屋書店など都内4カ所に開設した。利便性を訴求することで、川田社長は「初年度10万個の販売を目指す」と話す。
エブリングは指輪型のデバイスにVizaのタッチ決済を搭載することで、クレジットカードやスマートフォンを取り出さずに非接触で買い物ができる。セラミック製のリング内部にICチップが入っており、リーダーに近づけるだけで支払いが終了。スマートフォンのアプリでチャージや機能停止・再開が行え、盗難や紛失の際にも対応できる。リングがリーダーの電波に反応する仕組みのため充電も不要になる。価格は税込1万9800円。
5月に3000個限定の先行予約を行なったところ、1日で完売した。六本木 蔦屋書店、代官山 蔦屋書店、「ベータ トーキョー(b8ta tokyo)」の有楽町店と新宿店で開催中のポップアップストアでは17種類のサイズを用意して、使い勝手を体験することができる。
事業展開するEVERINGは、トレーニング機器「シックスパッド(SIXPAD)」や美顔ローラーの「リファ(REFA)」のMTG(名古屋市、松下剛社長)の子会社。MTGが買収した英国のマクレア(McLEAR)のウエアラブルデバイスの技術を用いる。