スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明社長に聞く連載。ファッション業界では2022年春夏メンズコレの真っ最中だ。コロナで日本にいるとファッションウイークの話題がなんだか薄れてしまいがちだけど、ラグジュアリーブランドのコレクションは毎年、新しいトレンドの発信地。そこからトレンドカラーも生まれる……はず!ところが近頃は、中国の影響力がそれに負けずとも劣らないとか。今回はトレンドカラーの話。(この記事はWWDジャパン2021年6月28日号からの抜粋です)
WWD:これから夏にかけてトラヴィス・スコット(Travis Scott)、「フラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)」「オフ-ホワイト(OFF-WHITE)」など、「ナイキ(NIKE)」の大型コラボが発売されますね。
本明秀文社長(以下、本明):でも「ナイキ」もリセール価格が以前に比べると落ち着いてきたよね。どう?
WWD:そうですね。最近はリセールサイトでも出品数が分かるので、出品数が多いとすぐに値段が下がるし、SNSで情報がすぐに回るので、意外と量が多いんじゃないか?となると著名人が履いていても下がっていきますね。
本明:今、中国の二次流通の調子が悪いからそれも影響していると思う。以前は、ハイプなスニーカーならなんでもと言ってもいいほど中国人が買い占めて中国に持って行っていた。
WWD:二次流通も中国マーケットの影響を受けるんですか?
本明:そう。ただ、今年は水色の“エア ジョーダン(AIR JORDAN)”がすごく人気がある。いわゆる“UNCカラー”(米ノースカロライナ大学のカレッジカラー)が中国で人気みたいなんだ。リセールでもUNCカラーの“エア ジョーダン”シリーズは高値がついているよ。理由はよくわからないんだけど、以前はなかった珍現象が起きている。
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